とろろ昆布って、年間どれだけ食べれているのか?
とろろ昆布とは・・
最近、フリーランスになりました乾物屋です。専門の昆布ついて語っていきたいと思います。
とろろ昆布は、非常に優れた食品です。
・賞味期限が長い
・食物繊維が豊富で便通がよくなる
・昆布の中に含まれるカルシウムは、お酢の成分と合わさることで体に吸収されやすい
・麺類・汁物に入れると、さらに昆布の風味が増す
1.とろろ昆布の製法
とろろ昆布とは、機械で削った加工昆布です。
大阪・堺市で始まったとされています。
原料となる昆布を調味液につけ、異物除去をした後に、昆布を重ねていきます。
重ねたもの(ミルフィーユ状)をプレスして圧縮し、ブロック化します。
ブロック化したものを機械にはめ込み削っていきます。
削り方は、圧縮した断面(ミルフィーユ状に見える面)をカンナ掛けするような
要領で削ります。
*ネットでも動画が出てますので興味のある方は探してください
2.とろろ昆布のこだわり
全国にはたくさんの種類のとろろ昆布が存在しています。
製造しているメーカーによって使用する原料昆布は違います。大半のメーカーさんは
数種類の昆布をブレンドしています。
粘る昆布・香りある昆布、味がいい昆布、色合いがよくなる昆布などを独自のレシピにて混ぜ合わせます。
味付け・加工方法も、各メーカーによって違います。
酢が強いもの (富山県に多く見られる)
酢を使ってないもの (日本でも数社しか製造してない)
粗削りのもの (秋田県ではポピュラー)
添加物・甘味料が入ったもの (価格の安いものに多い)
ごだわりの調味料を使用しているもの (黒酢・米酢・三温糖など)
甘い味付け (長崎県に多くみられる)
細かくちぎりやすいもの (北陸地区製造品に多い)
など
原料にもこだわるメーカーもいます。
国産100%、青森県産100% etc
中国産昆布入、国内産昆布使用 etc
根昆布入り、芽かぶ入り、がごめ昆布入り、ネコ足昆布入り etc
羅臼・利尻昆布などの高級昆布のみ etc
薄く黒い昆布・表皮を削った白い昆布のみ etc
といったオリジナルなブレンド方法で各メーカーは差別化を図っています
3.全国のとろろ昆布の生産量 は・・・
現在、日本では、約20社程がとろろ昆布を製造しています。
とろろ昆布を製造する機械は1台で1日に約90㎏製造できます。
1社に付、平均3台(1台のところも多い)として計算すると
1日に5,400㎏のとろろ昆布が製造されています。
1年で約250日稼働したとして計算すれば、総生産量は約1,350,000㎏(1350t)です。
スーパーで売っている袋ものを、平均30gとするならば約4500万袋分です。
これだけ毎年生産され、1年間で消費されているのです。
ちょっとビックリします。誰がこんなに食べているのか想像もつきません。
*椀物にひとつまみ・・・・・約3gと言われています
計算すれば4億5千万つまみ分です(-_-;)
それだけの量を1年間に食べられています
とろろ昆布の食べ方
一般的には「麺類」・「吸い物、みそ汁」に浮かべてお召し上がって頂ているかと思います。
地方によっては、おにぎりに海苔の代わりに巻きます。
また、細かく千切ったとろろ昆布をフライパンで炒ってパラパラにして、ふりかけとして食べられている方もいます。
大根サラダの上に乗せて、味ぽんを少々かけても美味しいです。
【送料無料】【メール便】 とろろ昆布(小分け)170g(約100個から約120個) (rns231382)口の中でとろけるような、とろみとふわっと 香りが広がるとろろ昆布。
料理別にとろろ昆布を使い分けるならば
・吸い物には、香・味を大事にした「利尻昆布とろろ」「酢をつかってないもの」
・みそ汁には、とろみが好きな人は「がごめ昆布入り」「根昆布入り」「芽かぶ入り」
風味を増したたい人は「羅臼昆布」・「利尻昆布」とろろが良いです。
・おにぎりには細かく千切りやすいもの
・あ刺身にふりかけるならば「黒とろろ」
・湯豆腐に上にのせるには「白とろろ」などがおススメです(笑)
とろろ昆布の裏話
変わった使用方法
・鯉や鮒を釣る際に使われている「練り餌」のつなぎとして使われていました。
・昔、海苔佃煮の増量剤として使われていた(原材料表示がうるさくない時代)
富山県にしかないとろろ昆布
・黒とろろ昆布・・・・春採れの若生昆布のみを削った黒いとろろ昆布です
おにぎりにまぶしたり、温かいご飯にふりかけます。
製造メーカーがわかりやすい
・製造している工場が少ない為、判別しやすい。・・JANコード、原材料の調味料にて
価格の安いとろろ昆布には中国産昆布が使用されている可能性が高い
・中国産昆布は悪い昆布ではありません!しかし独特の風味がある昆布です
(製造後約1ヶ月ぐらいすると独特の香りがしてくる)
とろろ昆布という、地味な食材もまだまだニーズがあります。
癖があってあまり好きではない!という方も多いかと思いますが、歳をるにつれ旨く感じられる食材の一つかもしれません。
体にもいい食材なので是非、食事の際にちょっと加えて召し上がってください。
ダイエット効果も、」有るとか? 無いとか? (笑)
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